宇宙xテクノロジー by Yspace

宇宙とテクノロジーについての解説

【目指せTwitterフォロワー2万人?!】~YspacePRによるかじがいチャレンジ「夢のハワイ旅行」~

Twitterチャレンジの経緯

 

どうも、PRことインターン生のかじがいです。

私は三月某日、CEOの川﨑吾一とのミーティングのため、いつもお世話になっている100BANCHにお邪魔していました。

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100BANCHのオシャレな外装にウキウキしながら建物の中へ入っていくと、お昼ご飯を食べている川﨑がいました。

かじがい:「こんにちは。吾一さん!」

川﨑:「これ、かじがい君も食べてみ?」

かじがい:「あ、ありがとうございます。なんですかこれ??」

川﨑:「まあまあ、いいから食べてごらんって。」

かじがい:「はあ、いただきます。」

 

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↑お弁当の中に入ってたクッキー

 

...

なんだろう、このなんとも言えないけど、ちょっとクセになりそうな味は。

不思議な見た目に反してアプリコットのような味がする。

 

かじがい:「吾一さん、これって普通のクッキーですか?」

川﨑:「いや、実はそれカイコクッキーなんだよ!」

川﨑:「実はこのお弁当、全部材料が昆虫なんだよ」

 

?!耳を疑った。

なんでも100BANCHの企画で、配られたらしい。

昆虫食のプロジェクトについて詳しくはコチラ

 

まさか、知らず知らずのうちに昆虫食を食べさせられているなんて。

 

うちのCEOはぶっ飛んでる。

 (確かに、また食べてみたいって思う味だったけど、、、興味のある方は是非挑戦してみて下さい!!)

 

そんなやりとりもはさみながら、いよいよ本題に。

 

川﨑:「かじがい君さ、Twitterやってみない?」

かじがい:「お、いいですよ!やりましょう!!」

川﨑:「よしじゃあ、八月までにフォロワー2万人ね。」

 

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かじがい:「へ?」

川﨑:「2万人いったらボーナスあげる!ハワイ旅行ね

f:id:Yspace:20200429165514j:plainhttps://00m.in/Gvmcjより

 

?!に、2万人?

 

かじがい:「ちなみにいまのYspaceのアカウントって何人くらいフォロワーいるんですか?」

川﨑:「2,247人。だからあとたったの17,753人。」

 

やっぱり、うちのCEOはぶっ飛んでる。

 

かじがい:「わかりました。やってみましょう、2万人。そして絶対ボーナスいただきます(笑)」

 

 

というわけで、かじがいチャレンジが始まった。

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2020年8月末までにフォロワー2万人

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傍(はた)から見たら「なんて無謀なことを」 って思う方も沢山いると思います。

でも、PRかじがいも川﨑のビジョンに共感していて、それを叶えたくてYspaceにインターン生として入りました。

 

だからできることは何でもやります。

などなど。

 

全ては

【宇宙をもっと多くの人に身近に感じてもらうために】

 

共感してくださる方、応援したいと思ってくれた方は是非、

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【子供向け】おうち体験!今週できるおすすめ宇宙コンテンツ5選! by Yspace

埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に緊急事態宣言が発令されてから二週間程度が経ちました。その関係で休校になり、自宅学習をされているお子さんがほとんどだと思います。

外に出たいけど出られない、友達と遊びたいけど遊べない。

そんなお子さんたちにYspace流おうち時間の過ごし方をお届けします!!

※もちろん大人の方も紹介するコンテンツを楽しんでいただけます。

 

 【目次】

 

1.【宇宙飛行士を目指す小学生、集まれ!】スペース・キッズ・スクール 第1弾「宇宙で活躍する、宇宙飛行士のお仕事」(初回限定 1,000円) by Yspace #1

こちらはYspaceが4/25(土),26(日)に開催予定の宇宙教室です。

NHKにも特集されたYspaceがお届けするオンライン宇宙教育「スペース・キッズ・スクール」を開催!

今回お届けするのは「宇宙飛行士になりたいすべての小学生」におくる宇宙飛行士の仕事の授業です!

これを体験した生徒は将来、宇宙飛行士になれるかも!?!?

 

事前に用意したコンテンツ以外にも、当日その場で子どもたちからの質問に答えるコーナーも実施!ここぞとばかりに今まで宇宙に関して不思議に思っていたことを聞いちゃいましょう!

space-kids-school-1.peatix.com

 

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 ①NHKに取材されている時の様子

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②Yspace宇宙教育の様子(※注意:今回の授業はPCを用いてオンラインで行います)

2.おうちで天文学〜家で楽しく学べる国立天文台コンテンツ

コチラは国立天文台が自宅で楽しく学べるコンテンツを紹介してくれているサイトです。

  1. 休校中特別授業
  2. 宇宙や天文学について知る
  3. 国立天文台の研究について知る
  4. 国立天文台の研究について知る(アルマ望遠鏡
  5. 国立天文台や天文に関する仕事について知る
  6. 宇宙で遊ぶ
  7. ペーパークラフト
  8. VR

お子さんでも楽しめる内容から大人の方も大満足なことまで幅広く展開されています。

個人的にはアルマ望遠鏡ペーパークラフトが気になります!

www.nao.ac.jp

 

3.JAXAプログラミング教材

つい先日公開されたJAXAのプログラミング教材です。

すでに公開されていた「人工衛星編」、「地球観測編」に加えてこの度「ロケット編」はやぶさ2編」で学習できるようになりました!!

※注意

個人での利用、授業のような教育活動での目的でしたら、誰でも利用可能です。事前準備として、Scratchのインストールと本教材のダウンロードが必要ですが、パソコンとインターネット環境さえあれば実施可能です。

とのことです。ぜひプログラミングしながら宇宙を楽しみましょう!

edu.jaxa.jp

 

4.おうちで宇宙 ~ Stay home, play space ~

 毎週火・金の13時からYoutubeにて宇宙コンテンツを発信しています。

宇宙飛行士の山崎直子さんを始めとしたTeam「おうちで宇宙」のメンバーが他の宇宙飛行士や宇宙ベンチャーの社長を巻き込んでいきます。

アーカイブ配信をしているので見逃しても平気!まだ見てないよって方は遡ってご覧ください!

www.youtube.com

 

5.ネスカフェ×JAXA×宇宙兄弟による「みんなで学ぼう!~バーチャル科学館~」

 宇宙兄弟のキャラクターが、宇宙から見た地球の変化を分かりやすく解説してくれています。

  1. 宇宙から見た!日本とインドの猛暑

  2. 宇宙から見た!巨大な台風

  3. 宇宙から見た!グリーンランド 氷の大融解

  4. 宇宙から見た!最大級のエルニーニョ

  5. 宇宙から見た!大型ハリケーン

など盛りだくさんのコンテンツは必見です!!

5/13(水)〆切で200名様に当たる環境アクション宣言キャンペーンなどもやっているので見逃せません。

nestle.jp

 

 いかがだったでしょうか。

 どのコンテンツもおうち時間をより充実させてくれるはずです!

ぜひ、各種SNSでシェアの方お願いします!

次世代の宇宙開発カンファレンス「NEXT SPACE」  Vol.5 後編

NEXT SPACE Vol.5の後編です。

前回記事では、イントロダクション+各社ピッチをお届けさせていただきました。

今回はパネルディスカッションとYspace川﨑からの重大発表をお楽しみあれ!!

 

パネルディスカッション

ここからはパネルディスカッションです。弊社代表の川﨑がモデレーターとなり、お三方に質問をぶつけていきます。

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皆さん興味津々に注目されている様子

 

10年前何してた?

現在の全員の年齢:川﨑吾一(30)、藤田智明さん(30)、眞鍋顕秀さん(39)、常間地悟さん(31)

藤田さん:「ちょうど進路選択の時期でした。親父もドクターだったってこともあって、物理やってる人カッコいいみたいなとこありましたね。とはいえ、なんかモノづくり大変そうだし。たまたま目にした地球の進化に感化されて、その道へ行きましたね」

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川﨑:「じゃあ、おやじの背中を追って・・・」

藤田さん:「いや、おやじは宇宙関係ないですね(笑)。」

一同笑い。

 

川﨑:「眞鍋さんはいかがですか?」

眞鍋さん:「宇宙とは関係ないデロイトトーマツ公認会計士の仕事をしていました。十年後にこんなこと(=宇宙に関わるなんて)微塵も思っていませんでしたが、そっから独立して資金調達の相談があった時からこっちの道へ来ました。なのであんまり技術的な話は聞かないで欲しいですね(笑)。」

また、一同笑い。

 

川﨑:「では常間地さんは?」

常間地さん:「十年前は大学三年生でした。実は二十歳の時に起業してまして。その時は動画制作にはまってまして、中小企業の動画を作ってました。だから、宇宙とは関係ないことをやってました。専攻は国際法という分野で、今思うと宇宙との初の接触の機会だったのですが、宇宙条約について研究する機会がありました。」

 

それぞれの事業分野の宇宙開発の面白さとは?

藤田さん:「堂々とこんな(素晴らしい)場で話が出来ることかな。」

眞鍋さん:「何言っても受け入れられること。誰もまだやっていないから色んな発想しても大体受け入れられる。」

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常間地さん:グローバルなとこ。顧客的に海外に行かざるを得ない。」

 

どんな人が社内(=宇宙ベンチャー)にいるのか

川﨑:「最近、Twitterとかで、文系なんですが宇宙開発できないですか?って相談を受けるんですね。一例でいうと、Yspaceに今コンサルの方が一名入ってて、私秘書やりますって言ってくれて、そこで宇宙開発で秘書をやるよりも秘書に適した人が宇宙開発で活躍できるってことを私は証明します。って言ってくれてよし採用!となりましたね(笑)。では、藤田さん。」

藤田さん:「宇宙バックグラウンドがあんまいなくて。それはいいとこも悪いとこもありますね。好奇心の強い人間が多いって印象ですね。」

 

川﨑:「じゃあ、SPACE WARKERさんどうですか?」

眞鍋さん:「役員従業員合わせて現在十五名いまして、半分がエンジニアもう半分がビジネスサイドという感じですね。年齢層でいえば、上が71で下が27。女性も三名かな。どういう角度から見ても色んなバックグラウンドがいるかなと。僕らも文系ですしね(笑)。」

 

川﨑:「確かにそうだ。日本だけですからね。文系理系でガチャガチャ言っているの。WARPSPACEさんどうですか?」

常間地さん:「僕らも多種多様な人がいて、よくよく考えたら珍しい人がいます。大学中退した人が二人います。ホントにいろんな人生経験してる人が多くて、人生経験の数や深さって学歴なんかより重要だと思っています。」

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川﨑:「つまり、宇宙に特化するよりは自分のスキルをどこに生かせるかを意識した方がいいということでしょうか?」

常間地さん:「そうですね。」

 

10年後何を成し遂げたいか

常間地さん:「宇宙空間が包括されたときの一番太い通信インフラっていうものが僕らWARPSPACEの光通信だよねってなることですね。」

眞鍋さん:「まず、十年生き残ることです。また、自分が乗りたくない宇宙船に乗りたくないと思うんで、とりあえず自分のとこの宇宙船に乗って宇宙に行きたいなと思います。」

藤田さん:「月とか火星とか実際に宇宙に出ている人に対するビジネスがしたいですね。」

川﨑:「ってことで、十年後は少なくともこの四社は生き残ろうということで頑張っていきましょう。」

 

重大発表!

最後に弊社川﨑より重大発表が飛び出ました。

なんと、NEXT SPACEオンラインサロン2020年4月オープン!!やることは4つです。

Information:
ただのニュースにとどまらない生々しいところまでお届け。専門家をメンターに招き、開発の裏側やディスカッションができる。

Meetup:
宇宙への熱量が高い人/実際に宇宙開発に携わる人/これからやりたい人がMeetupする場の構築

Pitch contest:
サロンの中で自分でビジネスを構築しアウトプットするビジネスピッチコンテストを開催。優勝者には起業資金提供。

Live streaming:
Youtube配信 (対談や海外のカンファレンスや海外情報も動画で!)

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締め

この記事を書いた私自身、このNEXTSPACEに初参加でした。実際に現場に足を運ぶと、私のような文系大学生の日常でほぼ関わることのない沢山の「宇宙好きな方々」に出会いました。登壇してくれた人のように宇宙業界で第一線を行くとてもアツい人、社会人で純粋に宇宙に興味がある人、これからまたは現在、宇宙に向かって勉強している学生などなど。みんな共通して言えることは、少なからず宇宙好きであることです。

コロナウイルス予防の観点からYoutubeで動画配信も行いましたが、このようなイベントの真の価値は日常では会えないような宇宙好きに会えて、ビジネスの損得抜きで宇宙について語れるという点にあるのではないでしょうか。これからYspaceがやるオンラインサロンもそういう場所にしていくので、少しでも興味のある方はぜひご参加ください!!!

※もちろんNEXTSPACEも開催するので、そちらもご参加ください(笑)

 

みなさんのご参加お待ちしております。

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次世代の宇宙開発カンファレンス「NEXT SPACE」Vol.5 前編

2020年2月29日に行われた次世代宇宙開発カンファレンス「NEXT SPACE」vol.5    ~宇宙ベンチャー2.0。今までの10年とこれからの10年~

の様子をブログ記事にてお届けします!!

 

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今回で、5回目の開催となったNEXT SPACE。新型コロナウイルスの感染拡大の防止のため、本イベントはYoutube生配信』行いました(※お越しいただいた方には、入り口で体調チェック、アルコール消毒実施)。

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配信している様子

NEXT SPACEとは

宇宙産業に様々な分野の企業が進出してきている現在、大学の時の専攻が航空宇宙ではない人もどんどん増えてきています。
NEXTSPACEでは、航空宇宙出身の宇宙エンジニアから、文系からの宇宙企業で働く人などさまざまなひとを呼び、そして現在の宇宙ブームを超え10年〜を生きる優秀な若手宇宙エンジニア・研究者・起業家にスポットライトをあて、 過去・現在・未来の宇宙開発の文脈を紡いでいきます!

この場から新しい宇宙開発の時代を作ります。

peatix.com

登壇者とタイムテーブルは以下です。

登壇者

株式会社WARPSPACE CEO 常間地 悟 氏

株式会社SPACE WALKER 代表取締役 CEO 眞鍋 顕秀

株式会社ALE COO 藤田 智明 氏

モデレーター 合同会社Yspace CEO 川﨑吾一

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左からSPACE WARKER眞鍋顕秀さん、WARPSPACE常間地悟さん、ALE藤田智明さん、Yspace川﨑吾一

タイムテーブル

12:30~ 開場

13:00~14:30 第一部 (宇宙エンジニア、起業家、研究者によるピッチ)

14:30~14:40    休憩

14:40~15:40 第二部(パネルディスカッション)

15:40~16:20 ネットワーキング

 

前回と同じく、会場は宇宙ビジネス拠点 X-NIHONBASHIです。打ちっぱなしの壁であることから研究所みたいな、そして、イノベーションが生まれるんじゃないかという雰囲気があります。

 

ということで、

NEXT SPACE ~次世代の宇宙開発カンファレンス~ Vol.5スタートです!

 

第一部(宇宙エンジニア、起業家、研究者によるピッチ)

イントロダクション

Yspace代表の川﨑吾一がセッションを務めました。

このNEXT SPACEを行っている意義は、宇宙ベンチャー同士のつながりが薄いため、今の民間や大学研究室が何をやっているか共有し、横のつながりを創ろうという目的です。

今回のテーマである「今までの10年とこれからの10年」。

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10年前、2010年はスペースシャトルが飛んでいる時代でした。宇宙のベンチャー数はたった10社ほどしかなく、ようやく政府とベンチャーのつながりが出来始めたころでした。2020年現在は42社もの宇宙ベンチャーが誕生しています(ちなみに宇宙データ系が多め)。

 

合同会社Yspace

Yspaceはテクノロジーで宇宙開発を促進するというミッションをもって事業に取り組んでいます。宇宙のことをあまり関心のない人に伝える時、理解を得るのが難しい状況です。そのため、VR,XRなどテクノロジーを用いて、宇宙を身近に感じさせる、開発コストを下げる、他のベンチャーに月面データを提供しています。

宇宙エンジニアリング、エンターテイメント、教育の三つから事業は形成され、様々なプレーヤーを宇宙業界の中に引き込もうという狙いもあります。

 

株式会社WARPSPACE

次が、唯一の筑波大発の宇宙ベンチャーWARPSPACEです。

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CEOの常間地悟さん


2022年までに光空間通信による宇宙空間の通信ネットワークの構築を目指している企業です。同じような企業もありますが、それらとは違い、宇宙空間での通信事業を行います。

現在、宇宙での通信は細い通信環境で行われています。その理由は二つあります。

一つ目は、地上側のアンテナの位置や数に通信が依存していることです。地球は水の惑星と形容されるように表面はほぼ水で覆われており、アンテナを設置することは不可能で、限界があります。

二つ目は、使用する衛星一つ一つに使う周波数を獲得しなければならず、かつ、衛星軌道上で利用されるため、一つの国でその周波数を獲得すればよいという話ではない点です。

現況を打破するために、考え出されたのが光空間通信による宇宙空間の通信ネットワークです。この方法ならば、上記の制約が一切なくなります。

ビジネスモデルは、キャリアとして通信料を得る方法で、日本初宇宙通信プロバイダーとなることを掲げています。さらに2030年には1,000億円の売り上げを見込んでいます。

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また、現在WARPSPACEはクラウドファンディングを行っています。中でも人気は「3万円の衛星のかけらをお手元に」プランです。代表の常間地さんの表現をお借りすると、皆さん是非WARPSPACEさんに元気玉(=ファンディング)を届けてあげてください!!!

※詳細は分かりませんが、お金下さい!よりも元気玉ください!の方が言いやすいそうです(笑)。クラウドファンディングやろうとしている事業者の方、ぜひ使ってみて下さい!

readyfor.jp

 

株式会社SPACE WALKER

そして、宇宙がみんなのものになるというミッションで活動しているSPACE WALKERの登場です。

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同じくCEO眞鍋顕秀さん

 

現在、ロケット業界は使い捨ての大型ロケットが主流です。しかしこれには三つの問題点があります。

一つ目が製造コストです。使い捨ての大型ロケットだと、一回当たり約100億円ものお金がかかります。

二つ目は、リードタイムがかかることです。

三つ目は、環境問題です。

それらを解決できるのが再生可能小型ロケットの開発であり、SPACE WALKERは一回当たり目標予算3億円で打ち上げようとしています。とはいえ、他にも方法があるんじゃないかと思った読者の方もいると思います。その一例として、大型のロケットとの相乗りです。しかし、行きたい軌道やタイミングで行けないという問題が生じます。

SPACE WALKERさんが狙っている市場は科学ミッション→小型衛星マーケット→宇宙旅行という流れです。最終ミッションは、飛行機に乗るように宇宙旅行を!だそうなので気軽に宇宙に行ける日を楽しみに待ちましょう。

news.mynavi.jp

 

株式会社ALE

人工で流れ星を流そうという企業です。

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COO藤田智明さん


「なんでそんな奇天烈なことをって皆さん思いますよね?」とCOOの藤田さんからの投げかけでセッションがスタート。ビジョンは宇宙を、好奇心に動かされた人類の、進化の舞台にする、があげられます。これは地球にいるだけじゃわからない、科学知識や体験があるという仮説のもとあるのだそうです。

根幹には代表の方々のサイエンスに対する想いがあります。“殊に宇宙分野は「それって何の意味があるの?」という指摘を良く受ける、だが、その研究にはイノベーションの根幹があり、それをどう伝えるか”というフェーズが以下です。

フェーズ1 地球近郊で宇宙の面白さを教える、データ利用で環境問題解決

フェーズ2 実際に現地に行く(SpaceWarkerさん的な)

フェーズ3 太陽系外に行きたい

 

フェーズ1に関して具体的な事業が動いています。まずは人工流れ星。これはスカイキャンバス事業にあたります。

  1. 人工衛星に流れ星のもととなる粒を積んで打ち上げる
  2. その粒を放出
  3. 地球から見ると流れ星エンタメとなる

という手順で人工流れ星は起こされます。その応用で、データサービスも検討されており、スカイキャンバス事業で発生する光を観測し、得られるデータを分析して気候変動分析をします。

マイナス一等星くらいの明るさで流れる(予定の)人工流れ星、ワクワクしますね。

 

tabi-labo.com

 

ここまでが、イントロダクション+各社ピッチです。

後半では登壇者の方々にパネルディスカッションをしていただいた様子をお届けします!!

次世代宇宙開発カンファレンス「NEXT SPACE」vol 4 〜宇宙ビジネスを始めるすべての人へ法律と技術を。

2019年11月23日に、東京日本橋にある宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHIにて、「NEXT SPACE」vol.4を開催しました!!

 

■NEXTSPACEとは

宇宙産業に様々な分野の企業が進出し、航空宇宙が専攻ではない人材も多く参入する時代になりました。

一言で「宇宙産業」といっても、人材がバラエティ豊かになりつつある今、NEXTSPACEはガチガチの航空宇宙出身の宇宙エンジニアから、専攻や業種に関わらず宇宙企業で働く人など「宇宙」に関わる方々にご登壇いただくイベントです。

現在の宇宙ブームを超え、これからの10年を生きる若手宇宙エンジニア・研究者・起業家、そして宇宙に関わる人々に様々な視点からスポットライトをあて、 過去・現在・未来の宇宙開発を紡いでいきます!

この場から新しい宇宙開発の時代を作ります。



■今回のテーマ【vol.4 「法律と技術」】

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今回で第4回目の開催となるNEXTSPACEのテーマは、宇宙に関する「法律と技術」。

宇宙と法律?一見関係ないようで、実は宇宙と法律は切っても切れないもの。

普段なかなか触れることのない「宇宙法」について専門の弁護士である 大島日向 氏にご登壇いただきました。

もう一つのテーマとして、宇宙業界を取り巻く様々な先端技術。今回は、民間宇宙飛行士を育成する施設を作っているイギリスの宇宙ベンチャーBlue Abyss社の 森裕和 氏、またロケット開発を行うJAXA/ISASの研究者/エンジニアの 岩崎祥大 氏にご登壇いただき、法律、技術、様々な視点から宇宙業界の最新情報をお届けいたしました!

 

■開催レポート

NEXT SPACEは、各登壇者の事業説明、最新情報のプレゼンテーションとパネルディスカッションで構成されます。

 

最初に弊社Yspaceの事業について、参加者の皆様にご紹介させていただきました。

 

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1人目のゲスト登壇者は宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 (ISAS/JAXA)の岩崎祥大氏。

まさに日本における宇宙産業の最先端にいる岩崎氏から、お話を伺うことができました。

 

「最近のロケット研究開発に思うこと」と題して、主に2018年2月に打ち上げられた世界最小の衛星打ち上げロケットである「SS-520-5号機」について、現場に関わった視点から解説。

 

非常に臨場感のある打ち上げの際の音声や、動画、貴重な資料を交え、専門的な内容もありつつも、分かりやすくお話していただきました。

また、宇宙産業、研究・開発についての現状や働き方などなど、「宇宙開発の現場で実際に起きていること」をたくさん伺うことができました。

 

穏やかな雰囲気でもありながら、宇宙産業のこれからの研究と開発に関しての強い想いを持ち、とても興味深いお話を楽しく聞かせてくれた岩崎氏。

「まずは研究者もエンジニアも、ロケットを知ることから始めましょう!」

と、将来の宇宙産業を担う人材に対して、非常に熱のこもったメッセージをお伝えいただきました。

内容に関してこちらのブログでも詳しくお伝えしたいのですが、仕事上の都合により会場限定の話が多く、今回会場に来てくださった方には貴重な裏話も聞けたのではないでしょうか。

気になる方はぜひNEXT SPACEの会場に遊びに来てください!

 



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2人目のゲスト登壇者は、「弁護士による宇宙ビジネスガイド」などの著書を持つ長島・大野・常松法律事務所大島日向氏。

「宇宙法」という宇宙業界に特化した法律のお話をお話いただきました。

 

法律に関する研修中にたまたま宇宙関係の案件に関わったという大島氏。

その際に宇宙業界に魅せられ、宇宙法と関わっていくことを決められたそうです。

こういった方と交流ができるのもNEXTSPACEの醍醐味でもあり、参加者の皆様も普段触れることのない宇宙の法律に興味津々。

 

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宇宙法とは

・宇宙開発をどう進めるか

宇宙ビジネスを行うためにどんな許可をとる必要があるか

・宇宙という国に分類されない領域において、A国とB国どちらの法律を適応させるのか

・その他宇宙ビジネスにおける契約

 

などなど、宇宙を取り巻く諸々のルールや取り決めを指します。

リモセンデータのライセンス契約、人工衛星の打ち上げ契約など・・・

法律を紐解くには様々な条件を分ける必要があり、ISSのどこで事件が起きたのかや、ロケットの打ち上げの契約の際にどこが保証をするのかなど、多くの条件のもと法律が整備されています。

 

しかし、多くの宇宙の法律はこれから作られるものがおおく、新たな産業が生まれていることでもあります。

これから月面探査や月面基地計画が行われる中で各国での法律を出している国や、世界での共通ルールを決めるなど世界的な動きが必要になります。

・民間ISSでのルール

月面基地でのルール

ゲートウェイでのルール

など

宇宙法においては多くの宇宙関連の議題が議論されているそうで、まだまだ宇宙関連では、今後整備をしていくべきことがたくさんある、そこにまた面白さがある、と語ってくれました。

 

宇宙ビジネスに関与できるのは決して理系の人だけではない」

宇宙業界におけるルールメイキングやビジネスサポートなど、様々な立場から宇宙ビジネスに関わる人が増えることで、業界の発展に繋がるのではないかとのメッセージをいただきました。

 

普段聞けない法律の専門家から見た宇宙の話は大変興味深く、また、大島氏の「宇宙が好き!」という気持ちが伝わってくるプレゼンテーションでした。

 

そして今後弁護士の大きな役割として「ルールを作る側になる」ということが重要になります。

法律を理解し、新たな産業に新たなルールを作れるのは弁護士の大きな役割となっていくことでしょう



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3人目のゲスト登壇者はイギリスの宇宙ベンチャーBlue Abyss(ブルーアビス)の森裕和氏。

森氏は、国内外に関わらず、衛星関係を中心に宇宙関係企業のコンサルティングなどでご活躍されています。

 

もともとプロダイバーとしての活動をされていた森氏。

ブルーアビスには立ち上げ時から関わっていらっしゃいます。

世界初となる民間の宇宙飛行士訓練センター「ブルーアビス」。

宇宙と深海に特化した研究開発施設及び訓練センターであり、森氏のプロダイバーとしての経歴もこのプロジェクトに生かされています。

微小重力環境や高G環境をはじめとする宇宙飛行のための訓練設備、宇宙飛行士やトップアスリート向けのパフォーマンス開発施設を設置する同施設は、世界最大級のプールを有するなど、海底、宇宙空間を体感する訓練の場、またそれらの環境において使用されるロボットや機材のテストの場としても使用されることが想定されています。

プレゼンでは、施設の概要や、完成に至るまでのお話などを踏まえ、これから宇宙飛行士を目指す人材に対する訓練の提供などについてのお話をいただきました。

 

森さんが所属するBlue Abyssは民間の宇宙飛行士の為の訓練所を政府と協力し作っています。

今後の宇宙開発では民間の宇宙飛行士が必要になってきており様々な分野のスペシャリストが宇宙で働くという時代が近づいてきています。

YspaceとしてもVRを用いた宇宙飛行士の訓練所を検討しており、まさにこういった企業と組んで様々な想定の上で宇宙開発をアップデートしていく必要があるんだと感じました

 

こういった新しい取り組みを行う人材が、これからの宇宙業界を大きく変えていきます。今後のブルーアビス、森氏の動向にも注目です。

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引き続き、全登壇者によるパネルディスカッションを実施。

異なる立場から宇宙に関わる登壇者たちが、それぞれの視点で質問に答えてくだいます。

 

 

パネルディスカッションでは、業種は違えど、同じ「宇宙」に関わっている登壇者の3名が、「宇宙開発の面白さ」や「宇宙に関わる人材を増やすために必要なこと」などのテーマに沿って、それぞれの立場からの意見をディスカッションしていただきました。

 

「どんな人と仕事をしたいか?」という質問では宇宙開発に詳しい人だけではなく様々な分野でのスペシャリストや熱量が高い人と仕事がしたいという話が共通でしたね

 

宇宙産業は特に宇宙開発になじみのある人で構成された業界であり、他の業界のプロフェッショナルな方(ビジネス、エンジニア、マーケター、PR、弁護士など)が参入しずらいことがあります。

 

今後の宇宙産業の発達には様々な業種のノウハウを取り入れ成長していく必要があり、日本の様に多くの産業が入り乱れ成長している国ではこれらプロフェッショナルの人が多くいると感じます。

ぜひ、そのような人たちと一緒に仕事がしてみたいですね!

Yspaceでもそのような人材を探していますので、ご興味のある方はYspaceの問い合わせホームやYspace代表の川﨑に一声かけてくださいね!

 

パネルディスカッションの良さは、その対話形式から生み出されるライブ感!

今回も参加者からの質問も多く飛び出し、この場でしか聞けないお話や、登壇者の本音の部分が垣間見える、貴重な機会となりました。



■NEXTSPACE vol.4を終えて

雨が降る中での開催にも関わらず、多くの方にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じることができました。(終了後の懇親会での、皆さんの熱が凄かった…!!!)

「宇宙に興味がある」という一点で、これだけの人が集まり、最先端の情報を共有できる。

登壇者も参加者もみんな宇宙が大好き!だからこそ実現できる空間です。

また、今回、「法律」という、「とっつきにくい」と思われがちなテーマを選択しましたが、皆さん興味深く話を聞き、鋭い質問も飛び交うなど、非常に有意義な時間となりました。

登壇者、参加者同士も、「宇宙」に関わる同士として、積極的な交流が行われていました。

 

今後もNEXT SPACEは、「宇宙」について多くの方が参加できる場であり、様々な視点から最新情報を提供できる場でありたいと考えています。

 

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■最後に

NEXT SPACEは、宇宙開発の最新の動向をキャッチアップしながら、現状の課題を共有し宇宙業界の縦のつながりだけでなく、組織や産業の横のつながりを育てていくコミュニティです。

NEXT SPACEの参加者は、すでに宇宙開発に関わっている人だけではありません。

今後宇宙開発に関わりたい方、興味がある方、以下に該当するような方たちを大歓迎でお迎えしております!奮ってご参加ください!^ ^

  • 宇宙開発の研究に携わっているエンジニア・研究者
  • 宇宙開発の起業家
  • 宇宙開発の仕事をされている方
  • 宇宙産業の動向が気になる方
  • お仕事として宇宙に携わりたい方
  • これから宇宙開発にイノベーションを起こしたい人

NEXTSPACE vol.3 宇宙開発の若手ワークショップ「NEXT SPACE」〜アポロ着陸50年後の今を生きる〜

NEXT SPACE vol.3 宇宙開発の若手ワークショップ「NEXT SPACE」〜アポロ着陸50年後の今を生きる〜

 

2019年8月18日に東京日本橋にある宇宙ビジネス拠点X-NIHONBASHIを開催しました!!

 
今年でアポロ船が月に着陸してから50年が経ったということで、民間主導で宇宙開発を加速していくこと、過去から現在、そして未来と、宇宙開発の歴史を繋いでいくという意図を目的として、「NASAアポロ着陸50年後の今を生きる」というテーマのもとに、元NASASpaceXJAXA や、日本の宇宙ベンチャーで活躍する若手エンジニアの皆様に集まっていただきました!

 

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今回で第三回目となるNEXTSPACE、 だんだんと若手宇宙開発のコミュニティができて来ています。このNEXTSPACEが場となり、宇宙業界の人も、宇宙に関わっていない人も、色々な人とこの場で交流し、新しいイノベーションのきっかけとなって来ています!

 

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50年前はNASAなど政府関係の研究機関が主導で行ってきた宇宙開発を、令和の時代には、日本の民間宇宙ベンチャー企業も世界の宇宙開発に参画し、海外からも優秀なエンジニアが入ってくるようになりました。ISSの実験モジュールで働くロボットを日本の宇宙ロボットベンチャーが手がけることを50年前に想像できなかったでしょうか。。。

  
宇宙の道に足を踏み入れた時から、民間の宇宙開発が活発になり始めている時代に突入し、今の20代の宇宙開発世代にとって、宇宙開発が身近になった世代であるとも言えるでしょう。そのような世代を私たちは、ニュースペースネイティブたちと呼んでいます。

 
「若手の宇宙開発世代(ニュースペースネイティブ)ができること、宇宙開発における若手の役割とは何だろうか?」、「アポロ着陸50周年の今、ニュースペースネーティブたちが描く10年後、20年後の宇宙開発の未来はどのようなものだろうか?」、この会を通してゲストや参加者たちと共に議論することができました!

 
 
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1人目の発表者は、

株式会社Astroscale: ソフトウェア・リードエンジニア「ガイ・ナット」氏

 
NASAジェット推進研究所(JPL)エンジニア、であり、複数の宇宙開発組織に関わっていました。

 

ワシントン大学情報科学と航空宇宙工学で修士号取得後、アメリ任天堂にて5年間勤務。SpaceX、ispaceでのインターンを行いその後、NASAジェット推進研究所(JPL)に勤務。 現在は東京錦糸町にあるAstroscaleでコンピュータービジョンを始め、 フライトソフトウェア、航法誘導制御(GNC)、3Dデータ可視化などを担当されています。 
 
ガイ氏は大学時代、画像処理、制御、航空宇宙工学的な観点を組み合わせた研究を行い、NASA JPLインターン時代には、ロボットの制御と3次元でのデータ可視化や、センサーデータと3次元モデルデータを組み合わせて遠隔ロボットの操作を行なっていました。SpaceXでは、ファルコン7、ドラゴンのプロジェクトに関わっていたそうです。その後は日本の東北大学でhakutoプロジェクトに参加、地上からコントロールするパネルの開発やローバーのホイールの回転制御ソフトを担当されていました。

 

他にも宇宙飛行士の複雑なタスクを援助するために、XRで宇宙開発の可視化を進め、オンサイトというプロジェクトではAR、VRで火星表面を体験できるようなシステムを作り、本物のデータから科学的に正しい3次元のモデルを作り、宇宙を体験できるように貢献してきました。それを世界中の地質学者たちに提供し、まるで本当に火星表面にいるように再現できるようになり、実際に地質学的に新しい発見にも繋がって、今でも週に一度くらい世界中の研究者が仮想空間上で火星に集まり、その地点での地質の話をしているそうです。また、Curiosityローバーの開発では自律性に着目し、ローバーが考えている思考を可視化すソフトを開発していろんなバグの早期発見に繋がったそうです!

 
現在は、日本の宇宙デブリを掃除しようとする宇宙開発ベンチャーアストロスケールに就職し、ゴミを大気圏で燃やせるということを検証するための実験に携わっています。わざとゴミを大気圏に落として、ゴミを燃やすことを可能にする、自律性がポイントとなる技術開発に携わられています。軌道ランデブーのためのコンピュータビジョン、GNCのためのフライトソフトウェア、組み立てを練習するためのAR、実験を行うためのデータ生成、テレメトリーの解釈や可視化などを研究開発されています。

 

宇宙へ憧れるきっかけは何でしたか?

「ある日、フライト中に読むため空港で偶然にカールセーガンの本『コスモス』を買って熟読し、飛行機が目的地についた時には宇宙業界に転職しようと決めました。」

 

アメリカの若い人たちの仕事としての宇宙への興味はどんな感じですか?

アメリカでも若手の人たちが宇宙に興味を持っていても、IT業界がお金持ちだから、そこに人材が流れてしまう。しかし、今はGAFAのようなアメリカビッグITカンパニーが宇宙事業を初めているし、アメリカでも小さなベンチャーが立ち上がっている。半分くらいの同級生は、宇宙系に就職しています。」

「宇宙はこれからも進化するけど、インターネット業界よりは進んでいない。給料面も加味すると、パッションがないと宇宙業界を選択できないだろう。そしてその状況は、業界がお金を儲けたら状況が変わってくると思います。」

 

NASA JPLから日本の宇宙ベンチャー アストロスケールに就職したのはなぜですか? 

「大手のように専門化して限定的なスキルに止まるよりも、小さい会社で常に人が足りない状況の中で、いろんなことを経験し、成長を体験したかったです。自分の成長のために、小さい会社で働いて見たかった、その上に、これまでの日本語を日本語のスキルを活かしたかった仕事がしたかったんです。」

 

航空宇宙科学と、情報科学を学ばれたらしいが、航空宇宙工学はどのように役立ったちましたか?

「宇宙船がどのように動いているのかなど体系的に宇宙のことを知れました。航空宇宙工学、情報科学、その両方があるからこそ、今の仕事ができています。」
 

 

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2人目のゲストは、 
「坂本 勇樹」氏

JAXA宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所

プロジェクト研究員

 
早稲田大学大学院博士課程取得後、JAXA宇宙科学研究所にプロジェクト研究員として入所。 
 
在学中は極超音速航空機用エンジン開発グループに所属し、現職では再使用ロケット実験機開発グループに所属、ロケットの燃料として用いられる液体水素の沸騰流動現象について研究し、現職では,再使用ロケット実験機の開発に従事する他,極低温流体の沸騰計測技術の研究や沸騰に伴う諸現象を研究されています。

 

液体水素はロケットエンジンの燃料になり、燃料として優秀な特性があるが、とにかく冷たく(-253度)、その扱いが難しいそうです。配管を詰まらせてしまうなど、必要な燃料が送れないなどのトラブルが出てしまいます。そこで坂本氏は水素の沸騰現象、沸騰の測定手法の開発流動特性の解明を行っています。

 
液体水素の研究が宇宙開発にどう貢献するのでしょうか・・・??

宇宙空間で何回かエンジンを止めたり起動したりする、この時に、どうしたら早く冷えるか、液体水素燃料の流動性も制御をしないといけないため、無重力の条件を作って、非常に冷たい液体の流動性を観察する実験を行なったり、沸騰の計測をするセンサーなど世の中になかったため、坂本氏自身で作ったりされています。ロケットのエンジンに坂本氏が設計したセンサーが積まれ、エンジンにガスが混じらないかを検知するなど、自分の作ったセンサーが宇宙に行くことに感動し、宇宙業界の仕事をしたいと思ったそうです。坂本氏の技術は現在、再使用型ロケット実験機の開発に役立っています!再使用ロケットの利用は米国を中心に進んでいます、しかし日本でも再使用型ロケット開発に関わる要素技術とノウハウは蓄積されているそうです。

使い切りの世の中でロケットをいっぱい作るよりも、使いまわしてコストを下げることで、宇宙へのアクセスが定常的になる未来ができるようにと、日々研究開発に励まれています!

 

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3人目のゲストは、

「長坂 信吾」氏

GITAI Japan 株式会社 HAPTICS ENGINEER

 
大阪大学大学院基礎工学研究科を修了、2015年に株式会社デンソー入社し、レーザ接合技術、生産システムの開発などにに従事その後、2018年 GITAI Japanに入社。現在は宇宙ステーション内の作業を宇宙飛行士の代わりに長期間現地で作業可能なロボットを開発、テレプレゼンスロボットのhaptics、human interfaceなどの開発に従事されています。

 
宇宙での作業の需要に対して、宇宙飛行士の代わりにロボットを代替するとい発想を持たれていて、オフィス内には宇宙船の模擬実験設備も備えています。GITAIのロボットはロボットには難しい、柔軟物を扱う、つまみを回す、コネクターやケーブル類を扱う、冷凍庫を開けてサンプルを取り出すなど、人間を真似た複雑な動きを遠隔操作で行えます。操縦者の人は、VRゴーグルをつけてロボットを操作し、ネジを回したり実際に宇宙飛行士が船内でやることをロボットにさせています。JAXAが提示した宇宙飛行士の主要作業18個のうち、13個をロボットで実現したそうです!

 

なぜ宇宙を目指すんですか?

「GITAIは移動コストを0にする。それがGITAIの真価。移動コストがもっとも高いのは宇宙だとすると、宇宙での宇宙飛行士からロボットへの労働代替はインパクトの高いものになるはずです。」 

 
「GITAIのロボットは今後5年間は船内作業、そして船外作業、そして月面都市での作業など本当に作業できるロボットを開発していきます。」
 

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パネルディスカッション

日本の宇宙開発の発展に必要なことは?

 
「失敗を恐れないこと、失敗から学ぶこと。日本人は失敗を恐れすぎている。スペースXでは失敗しても、イーロンが大丈夫といえばそれで問題なかった。アメリカでも失敗に対する反応は強いけど、失敗しても会社が悪いわけでなく、エンジニアリングには失敗がつきものだ。それをできるだけ多くの一般に人に知ってもらいたい。」

 
「宇宙開発をスピードアップすることそれが若手としての宇宙開発の役割。AIなど最近の技術へのアンテナが敏感。宇宙業界は古い技術が多いので、新しい技術を取り入れていくところに若手のバリューがある。」

「当たり前に宇宙開発があるのが若手、新しいものをキャッチアップし宇宙開発に取り入れ宇宙ネィティブとしての役割を果たしていく。」

「自分自身が頑張らないとと思っているのは、バカにされても頑張る。みたいなこと。若いうちじゃないと失敗できないかな、だから怒られない程度にチャレンジングなことをしていく。泡一個追いかける研究、こういうのやりたいといえば、やらせてくれる、環境が僕たちには重要。」

アメリカで経験したことだけど、大きな違いは、上司に同僚みたいに話し合えるかどうか。でも日本だと上司だから反対の意見はいえないとか、違うなと思っても、正直にいえないとかそういう現象があるからこそ、技術開発の遅れが発生するんじゃないかな。若い人が最新の技術をよく知っている。若い人の意見を借りた方が効率がいい場合がある。」

「上司に新しいアイディアを提案するなどが若手の役割じゃないか。こういうアプローチができて、最新のテクノロジーで解決できるところを提案していく。上司に説得するのが難しい時がある。でも言い方について考えて、特に年上のエンジニアに対してはプレゼンを使って証拠を出して、論文の結果など、伝え方を変えながら、説得するのがいいと思う。それは上司が硬いからじゃなくて、根本的に伝わってない可能性がある。」

 
「全然関係ない人と話すこと。ダブルディグリーで学ぶのは重要。社会に出てから学ぶのは大変。自分の専門分野に閉じても、新しい発見が少ない。聞きたい時に聞ける人を持っておく、とかそういうのを学生の時にやっておけばよかった。と思った。一番いいのは、いろんな学部の人たちとコラボしているのがいいと思う。ロボットを作るにはいろんなスキルが必要になる。」

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宇宙開発の最新の動向をキャッチアップしながら、現状の課題を共有し宇宙業界の縦のつながりだけでなく、組織や産業の横のつながりを育てていく場・コミュニティとなっています!

ネクストスペースでは、すでに宇宙開発に関わっている人だけでなく、今後宇宙開発に関わりたい方、興味がある方、以下に該当するような皆様には奮ってご参加いただきたいと思います!^ ^

  • 宇宙開発の研究に携わっているエンジニア・研究者
  • 宇宙開発の起業家
  • 宇宙開発の仕事をされている方
  • 宇宙産業の動向が気になる方
  • お仕事として宇宙に携わりたい方
  • これから宇宙開発にイノベーションを起こしたい人

 

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💫次回のNEXTSPACEのお知らせ🌠

NEXTSPACEは11月23日開催です!٩( 'ω' )و

詳細もすぐに公開いたします、ぜひ皆様遊びに来てください!

 

第4回 宇宙開発の若手ワークショップ「NEXT SPACE」~(仮)気づけばあなたも宇宙にむちゅう~

 

ptix.at

 

◉過去の開催案内(参考):


第2回NEXTSPACE

https://nextspace-vol1- byyspace.peatix.com/

 


第1回NEXTSPACE

https://nextspace-vol1- byyspace.peatix.com/

 

新宿「みちくさくらす」で、VRを用いた宇宙教室を開催

8月17日(土)、Yspaceは、5回目となる宇宙教室を「みちくさくらす 」で開催しました。

 

8月17日(土)、新宿区にある暮らしづくり複合施設「みちくさくらす」で、宇宙教室を開催させていただきました。

 

今回の宇宙教室には13名もの小学生が参加してくださり、遠くは浦和から足を運んでくださった方もいらっしゃいました。参加してくださった皆様、誠にありがとうございました。

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猛暑の中、各地から多くの小学生と保護者の方々が足を運んでくださいました。

 

今回の宇宙教室のテーマは「宇宙の仕事」。今回は特に宇宙飛行士について、人類初の宇宙飛行士の話から、アポロ計画、そして現在の宇宙飛行士がどんな仕事をしているのかをお話ししました。

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過去、そして現在の宇宙飛行士の仕事についての講義の様子

 

その後は、やり投げをすることで月と地球の重力の違いを体験することができるVRコンテンツ「やり投げMOON」や、アポロ15号の宇宙飛行士になった感覚で、月面車で月面をドライブすることができるVRコンテンツなどを実際に体験してもらいました。

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夢中になって月面をドライブ

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月と地球でやり投げ。月だと簡単に飛ぶのに、地球だとなかなか飛ばず、苦戦中。

 

このような体験を通して、今まで以上に宇宙に興味を持ってくれたり、将来は宇宙に関係する仕事がしたい!と思ってくれる子供たちが少しでも増えていくことを願っています。

 

最後は、宇宙に行ったらどんなことをしてみたいか・宇宙でどんな仕事をしたいか、一人一人絵を描いて、みんなで記念撮影。みんなが描いてくれた世界が実現するように、私たちYspaceも頑張ってまいります!

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みんなで記念撮影。素敵な絵を描いてくれて、ありがとうございました!

 

また、今回の宇宙教室の様子はNHKが取材をしてくださいました。

取材していただいた内容は、8月28日(水)の朝7時45分より、NHKおはよう日本」で放映予定ですので、教室の様子など気になる方は、ぜひご覧ください。

※ 放映予定の内容は、合同会社Yspaceの事業全体についてであるため、宇宙教室についてはごく一部となる可能性がございます。ご了承ください。

 

「みちくさくらす 」について

みちくさくらすは、新宿区 牛込柳町駅から歩いてすぐの場所にある「暮らしづくり複合施設」です。並木さん夫妻が2人で運営をしていて、子供たちがアットホームな環境で過ごすことができる「教室」と、地域の人たちがおいしいごはんを食べることができる「キッチン」の2つの空間からなっています。もともとクリーニング屋さんだった場所をリノベーションしたそうで、並木さん夫妻の思いが詰まった、素敵な空間になっています。

1階がキッチン、2階が教室(スタジオ)になっていて、どちらもレンタルしたり、イベントを開催したりすることができます。

「みちくさくらす」のホームページはこちら。
https://michikusakurasu.com/

 

【告知1:次回の宇宙教室について】

Yspaceの次回の宇宙教室は、9月1日(日) に、T-KIDSシェアスクール 柏の葉校で開催させていただきます。

詳しくはこちらをご覧ください(お申し込みもこちらからできます)。

https://tkids.tsite.jp/kashiwanoha/classes/2230.html

  

【告知2:教育の未来を考えるワークショップを開催します】

8月31日(土)、渋谷100BANCHにて教育の未来を考えるワークショップを開催します。

Yspaceは、VRを用いた科学教育に今後ますます力を入れてまいります。新しい教育用VRコンテンツの製作と、宇宙教室・科学教室のカリキュラム作成に先立ち、ワークショップを開催する運びとなりました。

 

こちらは大人向けのイベントですが、13歳以上の方であればどなたでもご参加いただけます。ぜひ、新しい教育の形を一緒に作っていきましょう。

詳細は以下をご覧ください。

・100BANCH公式イベントページ

https://100banch.com/events/20934/

 

Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/382894019066765/

 

*どちらからでもお申込みいただけます。

*参加費の1,000円は、当日会場でのお支払いとなります。現金のみ受付ですので、ご了承ください。