ルクセンブルク最大規模テックイベントで「ルクセンブルクシティインキュベーション賞」受賞!
Yspaceは5/21-22に行われたルクセンブルク最大規模のテックイベント、ICTスプリングに出展しました。
ICTスプリング内部で行われたビジネスピッチコンテストでは、なんとルクセンブルクシティインキュベーション賞を受賞!
プレスリリース①
プレスリリース②
https://www.value-press.com/pressrelease/222608
ICTスプリングの会場では、未来の月面都市を展示しました。2日間を通して世界中から集まった多くの参加者にVR体験を楽しんでいただけました。
ICTスプリングは、ヨーロッパでも最大規模、世界70か国から5000名以上の参加が見込まれる、ルクセンブルク最大規模のテックイベントです。
登壇者にはルクセンブルク首相、財務大臣を含むキーパーソンや注目のスタートアップが世界各国から集結する豪華なゲスト陣が勢揃いしました。
今年のカンファレンス全体のテーマとしては、「宇宙」、「フィンテック」、「AI/デジタル」でした。テーマの1つとして「宇宙」があり、ルクセンブルク宇宙局もブースを出展し、また2日間に渡り宇宙だけをテーマにして、世界中の宇宙関係者が集まりスペースフォーラムが開催されました。
国が政策的にベンチャー宇宙開発を支援し、そのルクンセブルク最大規模のテックイベントで宇宙開発を促進させるビジネスが評価され、今後のビジネスを加速させるルクセンブルクシティインキュベーション賞をいただけたのは本当に光栄です!
世界中から347社がエントリー、65社がファイナリストに選出され、さらにその中からYspaceを含む2社のみがルクセンブルクシティインキュベーション賞を受賞しました。ルクセンブルクから世界へとビジネスを加速させる現地インキュベーション機能が無償で提供されます。
ところでみなさん、ルクセンブルク大公国をご存知でしょうか?
EUの中心に位置し、とても綺麗で小さな国です、そして1人あたりGDPは世界1位とも言われ、たくさんの特徴があるヨーロッパの小国です。
近年は宇宙政策にも力を入れていて、2016年にルクセンブルク政府は「SpaceResources.lu」計画を発表しました。この政府の計画は、人類のための宇宙資源の平和な利用と持続可能な利活用を目指し、月や小惑星などから資源を採取し商業利用するための宇宙資源開発支援の枠組みで、ルクセンブルクに世界中から集まった宇宙ベンチャーが現地企業とクラスターを形成し、政府は宇宙ファンドを創設しこれを支援しています。日本からも月面開発を行うispace社がルクセンブルクに拠点を構えました。
宇宙分野だけでなく、IT企業の誘致にも数多く成功していて、Amazon、iTunes、eBay、Paypal、楽天、ファナック、などがEU本社をルクセンブルクに構えています。
ルクセンブルクの歴史を感じる美しい街並みはユネスコの世界遺産にも登録されています。こんなに綺麗で国土の小さい国で宇宙開発が盛んなんですね!
今でこそ、民間の宇宙開発の認知度が高くなっていますが、ルクセンブルクはその先がけとして、1985年にヨーロッパ初の民間通信衛星の打ち上げ事業として宇宙ベンチャー企業SESを政府の支援のもとで設立しています。今では50基以上の衛星を運用し、世界人口の99%にアクセスし、欧州最大で世界第2位と衛星通信事業では世界最大級であり、現在もルクセンブルク政府はSES社の最大株主です。
ニュースペースの動きが始まる以前に、ルクセンブルクはこうした民間宇宙ビジネスの成功例を持っているのです。
また宇宙資源の開発促進のために、法律も作られました。
2015年のアメリカ「宇宙打ち上げ競争力法」に続き、世界で2番目にルクセンブルクは「宇宙資源探査及び利用法」にて、ルクセンブルクに設立された法人、民間による宇宙資源開発を後押しするよう、宇宙で採掘した資源の取得を認める法を制定しました。宇宙資源の所有は国際法上合法であることを前提に、宇宙資源の探査及び利用には経済大臣の許可を要する旨が明記されています。
このようにルクセンブルクでは宇宙関係者が多いだけでなく、国をあげて多くの人たちが宇宙ビジネスに寛容で、チャレンジに協力的です!
Yspaceブースにはルクセンブルク政府の宇宙局メンバーの方々、ヨーロッパ宇宙連合の関係者、現地の宇宙エンジニア、学生、、、いろんな人が足を運んで激励してくれました!
今後もルクセンブルクの宇宙の動きから目を離せないですね!
月面キッズキャンプ【連載:宇宙×VR×教育 第三弾】
月面キッズキャンプ【連載:宇宙×VR×教育 第三弾】
グリー株式会社、株式会社TBSテレビが主催している宇宙VRイベントで体験できる4つのVRコンテンツについて紹介します!
第三弾となる「宇宙 x VR x 教育」をテーマにした今回の記事は、現在よみうりランドで展開している宇宙VRの制作の裏側をご紹介します!
今回、Yspaceはグリー株式会社さんと共に4つの宇宙教育コンテンツを制作しました!
©グリー株式会社
月面の物理現象をVRで体験できるラインナップはこちら!
①月面ドライブ②月面シュート③月の形のミステリー④月ロケットツアー
1つずつ紹介していきましょう!
まず一つ目は、レゴリスと呼ばれる月面に広がる細かい砂の上をどのようなタイヤで走れば一番速く走れるのかを学ぶことができるコンテンツ。その名も「月面ドライブ」。
実際に運転に臨場感が出るような雰囲気になっていますね!!
月面は大きく分けて平坦な道、上り坂、下り坂の3種類があります。これは地球上でも同じですね。
速度が速いといえば...F1ですね。F1と言えばルイス・ハミルトンやアイルトン・セナが乗っているかっこいいF1カーを思い浮かべます(自分が大学時代に「ハミルトンの正準方程式」を解いているときによくルイス・ハミルトンを思い出してました 笑)
©motorsport.com
このような写真を見てみるとタイヤが丸いですね。しかしこの形状のタイヤは”月面”で本当に早く走ることができるのでしょうか?
次の写真を見てみてください!
月面はレゴリスと呼ばれるパウダー状の細かい白い砂に覆われているため走行が難しそうですね!
©NASA
そこで今回VR中の月面上で試せるタイヤは3種類用意しました!(以下の写真)
左からベルトタイヤ(※戦車のようなキャタピラタイヤ)、ギザギザタイヤ(※羽が付いたようなタイヤ)、そして丸タイヤ。
さぁ、一番早く走ることができるタイヤの種類は。。。
答えはVRの中で確かめてみてくださいね!!
残念ながらネタバレになってしまうので、ここではお話しできませんがここで知るよりも実際に運転して体験してみるとより理解できると思います!
Yspace x 月面 x 解析
今回、Yspaceはこのコンテンツにおいて、ストーリーの企画とタイヤの走行解析、ラジコンの制作を担当しました。
なぜ今回ここの部分を担当したかというとYspaceのメンバーの特性も関係しているんです!
Yspaceの中には、Google が主催する国際月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」において日本チームである「HAKUTO」に所属しておりホイールの構造や材料解析を行っていたメンバーと、もう1人は大学院博士課程で不整地走行ローバーを研究していたメンバーがいます。
ではYspaceが今回一番苦戦したところはどこかというと、まさに「走行性能」のところです!
NASAのホイールも月面探査レースに出ているチームのホイールも形は様々です。
これは探査場所や有人探査・無人探査の違い、ホイールの直径の大きさなどが関係しています。
その為、実際に写真のような同じサイズに合わせた場合、それぞれのホイールがどのように走るかを摩擦係数、ホイールのサイズ、重量を考慮して計算で出した後に、実際にそれが正しいかどうか調べる必要がありました。
そこで、月面の走行試験ができる場所で走らせてみることにしました。
さてその実験場所はどこかというと、日本の宇宙開発をリードしてきたJAXAです!!
その中でも主に宇宙の研究開発を担当している宇宙科学研究所、通称「ISAS」と呼ばれる研究所の中にある月面を模擬した「宇宙探査実験棟」で走行テストを行いました。
©JAXA/ISAS ※JAXAホームぺージ参照(http://www.ihub-tansa.jaxa.jp/afse.html)
実は著者である私も学生の頃はこのISASで研究を行っていたため、なじみのある場所でもあります!その当時はまだこの施設はなく、月面探査の為に作られた最先端の試験設備なんです!
走行テストの時の映像もよみうりランドの「月面キッズキャンプ」にて見ることもできるのでどんな場所なのか、どんな動きをしていたのかも見てみると面白いですよ!
Yspace x VR x 教育
今回のコンテンツの制作では以下5つの工程を踏まえています。
①コンテンツの目的の明確化
②3種類のホイールの解析
③3種類のホイールに特化した月面探査機を模擬したラジコンの制作
④3種類のホイールの走行テスト
⑤条件付きでのホイールの走行性能の解析
このように一つのVRコンテンツを作るのにも多くの知識と解析が含まれているんです!
しかし、このような解析ができたとしても面白いVRコンテンツになるわけではありません。何度も何度もグリーさんのVRエンジニア、プランナーの方と話し合い、宇宙教育的にもエンタメ的にも面白いコンテンツになっていると思います!
ぜひ皆さんもよみうりランドで月面ドライブを体験してみてください。
Yspace x 宇宙教育
宇宙教育という観点において一番重要なのは「科学的に正しい」ということです。
その為に宇宙開発に携わってきたエンジニアやローバー/ロボティクスの専門家の知識と経験は大きな武器になります。
しかし、現在までに実際に月面でバギーに乗ったことがある人はほんの数人しかいません。
今回の月面キッズキャンプで月面ドライブを体験した人から将来の宇宙飛行士が出た時に実際の乗り心地を教えてもらいたいですね!
最後に、月面ドライブを楽しんでいる著者の写真です。
みなさんも、よみうりランドへ行ってみよう!!
他の3つのコンテンツに関しては次回のブログで!
月面キッズキャンプSpaceship2050【連載:宇宙×VR×教育 第二弾】
グリー株式会社、株式会社TBSテレビが主催している宇宙VRイベントに出展したYspaceの作品、Spaceship2050について紹介します!
よみうりランドにて5月の末まで開催されている月面キッズキャンプ。最新のVRで楽しみながら、宇宙の知識について学ぶことができる、新しい感覚のイベントです!
Yspaceで開発した、未来の月旅行を楽しめる「Spaceship2050」という作品も展示されています。今回はその概要について簡単に紹介させていただきます。
月面キッズキャンプって何?
月面キッズキャンプは、よみうりランドで体験ができるイベントの一つで、月xVRのコンテンツがたくさん楽しめます。また、JAXAがつくったロケットの模型や宇宙食なども展示してあり、遊ぶだけでなく、宇宙のことをもっと知ることができる企画です。
以下、イベントの概要
・場所:よみうりランド イベント会場 オーロラスペース
・期間:2019年 3/25(月) - 5/31(金)
平日:よみうりランド開園 〜 17時まで
休日:よみうりランド開園 〜 18時まで
イベント公式URL: https://ariena-lab.com/moon-kids-camp/
未来の月旅行を楽しめる「Spaceship2050」とは
月に行ける旅行なんて、夢みたい!!
最近ではZOZOの前澤さんが2023年に月の旅行にいくことを決めたことで話題となりましたね。
噂によると、月までの旅行に700億円以上の支払いをしたのだとか。。
現在では、月の旅行にいくことなんて、一般の人にはまだ夢の夢の状態ですよね。
でも、月面キッズキャンプに来れば、月の旅行の体験が、
もっといえば、だれも体験ができない、未来の月の旅行の体験ができてしまうのです!
ShapeShip2050は、Yspaceで制作した未来の月旅行を体験できる、宇宙船です。
宇宙船の中には合計6つの窓があり、その窓を覗くことで、地球から月までの移動中の様々な景色を見て楽しむことができます。
旅の途中には、地球や月の綺麗な様子を見れるだけでなく、人工衛星や宇宙ステーションなどと出会うことができます!
例えば、運が良ければ、こんな昔の宇宙ステーションにも出会うことができます。
これは、ソビエト連邦によって1986年2月19日に打ち上げられ、2001年3月23日まで使われた宇宙ステーション。今となっては実際に見ることはできませんが、宇宙VRは昔や未来のものが見ることができるのですね。
旅行中は、ボタンを押すとそれぞれ作品中にでてくる宇宙機についての詳細を見れるんです。機体の大きさや、重さ、年齢などが書いてあり、またYpediaという2050年の未来の宇宙百科事典による豆知識が書いてあるので、作品を楽しみながらいろんな宇宙のことについて学ぶことができますね。
また、地球から飛び立つシーンや、月面に着陸するシーンも。2050年の月面の都市はどのような都市があるのでしょうか。ぜひお楽しみに!!
作品の特徴
ここからは、少し作品の詳細について紹介していきます。
今回Yspaceの展示している宇宙VR作品は、
VR特有のヘッドセットを装着せずに、みんなで楽しむことができる!
ことが特徴です。
これまでVRの装置を付けると、何やっているかわかりにくい。みんなで楽しむことが難しいといった特徴がありました。
もちろん、これは、体験者の映像と同じ映像をPCの画面に表示させたり、その画面をプロジェクターで投影することである程度解決することができます。
しかし、例えば家族でこの空間自体を一緒に共有して一緒にいろいろ会話しながら楽しむのが難しいといった課題はありました。
Yspaceで作成したシステムでは、360度の映像自体は、6つの窓と限定はされているものの、親子で一緒に作品を楽しむ空間を創造できる。つまり、一緒に会話をしながら宇宙の教育を楽しむことができる空間づくりに成功をしているわけであります。
もう一つの特徴として、
オペレーター(運用する人)がいなくても楽しむことができる
点があります。
これは、VRを実際に導入する側のメリットがあります。これまでのVRの導入が進まない一つの原因として、VRの運用のために、装着や使い方を教える人が必要になる。
といった欠点がありました。
これは、運用側にとって最大のデメリット。VRがまだ普及していない現代において、それぞれのデバイスの使用方法を無人で伝えるのには限界があり、結局人件費がかけるしかないというのが現状です。
体験する側にもわざわざ装着しなくてはならないというデメリットが。毎回装着するのは不便ですし、夏の暑い時期には。。といった懸念もあります。
Yspaceの考えた、VRの装着しなくてよいシステムは、提供する側、提供される側の双方にメリットがあるものといえるでしょう。
おわりに
Yspaceでは今回、未来の月旅行を体験できるコンテンツを展示させていただいています。普段、月の旅行などは体験できるわけはありませんが、それが簡易的に宇宙船に乗った気分で楽しむことができます。
通常のVRの体験とは違い、家族、友人で共に同じ空間で楽しめるコンテンツです。ぜひ残りの期間中にご体験ください!!
令和になった2019年もVR元年!教育×VRのイマ【連載:宇宙×VR×教育 第一弾】
最近ではVR(仮想現実/人工現実感)という言葉を耳にすることが多くなってきました。
2016年に「VR元年」と呼ばれてから毎年がVR元年と囁かれています。
令和となった2019年こそ本当のVR元年!といった記事も出てきており、
元年の盛り上がりは留まることを知りません。
さて、そんなVR元年となった近日では、
エンタメ用のみならず建築や会議、自動車の展示といった様々な分野における実用例が多くなってきました。
その一つに「教育」があげられます。
そこで今回は
・最先端VR教育の事例
・教育VRのメリット・デメリット
・Yspaceの「VRを用いた宇宙教育」
についてご紹介したいと思います。
続きを読むデートで週末に宇宙VRを体験しに月面キッズキャンプに行って来た
グリー株式会社、株式会社TBSテレビが主催している宇宙VRイベントを体験しに、よみうりランドに行ったレポートをお届けします!
- 行き方から無料展示編 -
よみうりランドにて2019年の春休みからゴールデンウィークにかけて開催されている月面キッズキャンプ。最新のVRで楽しみながら、宇宙の知識について学ぶことができる、新しい感覚の教育コンテンツでした!大学生や大人でもとても楽しめます!!
Yspaceが開発した、新しい作品Space Ship 2050も体験できます!
以下、イベントの概要
・場所:よみうりランド イベント会場 オーロラスペース
・期間:2019年 3/25(月) - 5/31(金)
平日:よみうりランド開園 〜 17時まで
休日:よみうりランド開園 〜 18時まで
イベント公式URL: https://ariena-lab.com/moon-kids-camp/
よみうりランドには、新宿から以下の2つのルートがあるようです。
ゴンドラに乗ってみたかったので、今回は京王線を利用しました。京王線の改札口を集合場所にしました。JR線からは少し離れていてわかりにくいですが、構内の案内をもとに歩いてすぐ着けます。280円で京王よみうりランド駅まで!
途中の調布まで特急に乗れたので、京王よみうりランド駅まではわずか20分で到着できました。駅出てすぐの階段を登るとゴンドラ乗り場に。スキー場のゴンドラと同じゴンドラでよみうりランドまで一気に行くことができました。
ゴンドラのチケットは往復500円。移動が楽なのと、上空からいろいろな景色が楽しめます。少しでもケチりたい人は、ゴンドラ下の歩道の「巨人への道」というのがあるようです。桜がきれいだったので下道でもありかもでした。
https://tokyodeep.info/yomiuri-land-giants-road/
ゴンドラから見える、桜は迫力があります。
また、野球場や、新宿の都庁も確認することができました。
ゴンドラ降りてすぐ、オーロラゲートがあり月面キッズキャンプが裏に見えました!よみうりランドの入場券を購入して中へGO!入園券は大人1,800円。16時以降の入場だと1,400円で入れるようです。また、16時以降はプラス1000円で乗り物乗り放題の券が購入できるようです。お得です。
オーロラゲートから入場して、早速月面キッズキャンプへ。入場料は600円でした。
会場の中の様子はこんな感じでした。(写真を撮り忘れたので、朝開始直後の写真を提供してもらいました!)JAXAの展示を含め、宇宙関連の展示物がたくさん!!
VRのコンテンツを楽しみながら、合間の時間で宇宙の展示を楽しめるという感覚。子供の勉強にはとても良い空間ですね!
入口のすぐに、Yspaceが開発した宇宙窓の作品が展示してありました!こちらは入場料のみで体験することができます。
2050年の宇宙船に乗り、地球から月までの旅行を体験できるという内容です。宇宙船の中には6つの窓があり、それぞれの窓が連動して映像が流れるため、まるで宇宙船の中にいるような感覚になれます。
宇宙の旅行にはトラブルがつきもの!途中のトラブルの対処に、子供たちはボタンを使って対応してくれていました!!
作品の映像に合わせてLEDの色もいろいろ変化しています。まるで未来にワープしているかのような船内。ボタンを押すと、作品に登場するいろいろな宇宙の情報が学べます。
宇宙好きの人は、椅子に座ってじっくり作品を楽しんでいるようでした。
無料の展示作品は、YspaceのSpace Ship 2050と砂場のAR(月面での宝探し)の2つがメインであり、その他には3~6歳向けのVR体験コーナー、ミラーボックスを使った体験コーナー、模擬ロケットの展示などといった内容。VRをがっつり楽しみたい人は、「ありえなLAB」のチケットを券売機で追加で購入すると体験できます。
メインのVR「ありえなLAB」のチケットは券売機で購入できます。4つまとめて購入するとお得なので、4つ分購入しました。また45分間のプログラム教室が500円で受講できるとのこと!これはお得です!!
「ありえなLAB」のチケットはこんな感じ。どこから体験するか迷います。これらのVRの体験レポートは次回ご報告いたします!お楽しみに!!
いかがでしたでしょうか。子供向けのイベントとはなっていましたが、最新のVRを体験できたり、今流行りの月面について学べたりと、高校生・大学生が行っても十分に楽しめる内容だと思います。イベントは5月末まで実施しています。ぜひお友達と遊びに遊びに来てみてください!
ユネスコ理数教室「宇宙の不思議を体験しよう」
Yspace宇宙VRを使った理科教室を初めて実施しました。そのレポートをお届けします!!
今回、目黒区の小中学生学生を対象に宇宙VRを使った理科教室を実施しました。約20名の生徒に申し込みいただき、2時間の内容です。
(大人気のため、申し込み開始からすぐに満員になり締め切ってしまったそうです)
1.講義「宇宙のお仕事」
最初に、川﨑先生から宇宙のお仕事について講義。現在宇宙の開発がとても盛んになってきていて、みんなが将来大人になるころには、宇宙に関連する多くの新しい仕事ができてくるとのこと。川﨑先生の海外での経験や子供の時の夢をもとに、いろいろな宇宙の仕事の紹介がありました。
最初は宇宙に興味がある生徒はわずかでしたが、宇宙の話が進むにつれてだんだん真剣に話を聞いている様子がうかがえました。
講義の途中では様々なクイズがだされ、楽しく参加していました。また、生徒からたくさんの質問がありましたが、先生は1つ1つ丁寧に答えていました。
2.バーチャルリアリティ(VR)で宇宙を体験しよう
講義の後は、宇宙の体験。グループに分かれて、VRで宇宙を体験しました。
宇宙VRの1つは、高性能のVRデバイス(HTC VIVE)を使った、未来の宇宙都市の体験。Yspaceが提案している、未来の都市Connective Cityを体験していただきました。
迫力のあるVRの体験にみんなとても楽しんでいる様子です。未来都市に出てくる宇宙人やウサギを必死で探していました。
2つ目の宇宙VRはOculus GoやPCを使っての宇宙旅行の体験です。宇宙旅行はみんなが大人になった時代には当たり前になっているのではないでしょうか。一足先に未来を体験しています。
顔の動きに合わせて動く宇宙船の窓の様子にも釘付けになっていました。ZOZOの前澤さんが2023年に体験するであろう月の周回旅行を体験してもらっています。
3つ目の宇宙VRは、段ボールを使ったスマホVRです。みんなには段ボールを組み立てるところから体験してもらいました。
VRのデバイスを作った後は、月面探査(アポロ)のVR体験。みんな自分がつくったVRデバイスに夢中になりすぎ、声をかけても反応してくれなくなりました。。(笑)
3.興味のある宇宙のお仕事を絵に描いてみよう
最後に、将来なってみたい宇宙関連の仕事やあったら面白いと思う宇宙の仕事について考えてもらい、絵で表現してもらいました。
宇宙について全くわからなかった生徒も、宇宙VRで宇宙を体験したこともあり、ちゃんと具体的に絵を描けていました。宇宙エレベーターを使った月や火星への画期的な移動手段を開発したいという生徒や、宇宙飛行士を支えるために、デザイン性のある宇宙服を開発する仕事をしてみたいなど、多くの夢を聞くことができました。
最後は、全体で記念撮影。みんな、それぞれ良い夢が描けています!この中から将来、宇宙産業を支える優秀な人材が育ってくれることを願っています。
このイベントは、目黒区の教育委員会主催のユネスコ理数教室として実施し、目黒区の小中学生を対象として開催されました。目黒区の高校生も手伝いに来てくれてとても感謝です!今後Yspaceの理科教室は全国にて展開していく予定です。3月末には柏の葉T-SITEにて同様の理科教室を実施予定です。ご興味がある方は、こちらよりお問い合わせください。
※13歳以下のVRの体験のため、保護者同伴にて保護者のご了承のもと実施しています。
「NEXT SPACE」~次世代の宇宙開発を担う者たち~by Yspace
「NEXT SPACE」とは次世代の宇宙開発をリードする若手宇宙エンジニア・宇宙スタートアップ企業、宇宙関連の研究者が研究・開発する宇宙のテクノロジーを専門の違うエンジニア、そして一般の人と共有し、更なる融合とイノベーションを起こすための "場所" である。
現在、世界の宇宙開発は月そしてその先の火星を目指し研究開発を進めている。
日本の宇宙開発も政府研究機関や宇宙ベンチャー、そして大学研究機関と様々な立場で宇宙を目指している。そして今後の日本の宇宙開発の発展には次世代の宇宙開発をリードする若手のエンジニア・起業家・研究者が必要である。
世間がハロウィンで盛り上がる中、10/31に若手宇宙エンジニアによるピッチイベントと交流会を行いました!場所は今おしゃれなシェアオフィスとして有名なWeWorkアークヒルズサウスタワー。
今回、ピッチしてくれたのはこちらの4人。
ispaceで月面ローバー開発を行うの田中克明氏、東京大学大学院博士課程で小型衛星用のスラスターの研究を行う浅川純氏、JAXA宇宙研で火星の研究開発を行う尾崎直哉氏、そしてYspaceからは日高萌子。
それぞれ働く環境と研究や仕事が違いますが、政府研究機関、民間宇宙開発企業,大学研究機関、宇宙開発スタートアップ企業で様々なおもしろさがあるんです!
それぞれのピッチの内容を見てみましょう!
「田中克明」
プロフィール
株式会社ispace Spacecraft robotics engineer,早稲田大学理工学術院総合研究所 招聘研究員,合同会社Yspace 共同代表。早稲田大学にて不整地ロボットの研究開発を行い博士号を取得。その後、株式会社ispaceにて月面探査ローバーの開発に従事。その他Yspace共同代表としても宇宙開発をVR技術を用いて促進を行う。
1人目のプレゼンターは株式会社ispaceにてエンジニアとして月面探査を目指す田中克明氏。
ispaceに所属する一方、Yspaceの立ち上げメンバーでもあります。
田中氏からは現在の民間での宇宙開発の状況やispaceが目指す未来について話してもらいました。早稲田で博士課程を取得した田中氏。現在は民間の宇宙開発企業ispaceで働くも大学で研究していたのは宇宙系ではなく「ロボット」。しかし、ispaceを含め、月面探査や火星探査をする探査機はまさにそのロボットといえる「ローバー」と呼ばれます。田中氏も大学院の時は多くの小型ロボットを作っていたそうですが、開発していたのは人型ロボットではなく四輪などの不整地移動ロボットでした。月面探査はまさに不整地。数えるほどしか探査が行われていないこの月面で自分の今までやってきた研究が行かせると思い、そしてispaceが進めるビジョンとミッションに共感し入社することを決めたそうです。
このように宇宙開発の企業で働く人の中には大学で全く宇宙工学や宇宙物理を専攻としていない人もいるんですね!しかし、そこに何か共通点があれば自分の力が出せ、かつ楽しめるジャンルだったんですね!これぞまさに新しい融合だったのかもしれません。
「浅川純」
東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 博士課程在籍
世界初の超小型深宇宙探査機PROCYON搭載小型イオンエンジン及びコールドガスジェットの開発及び運用を担当.現在開発中の深宇宙探査キューブサット EQUULEUSにおいて,小型水エンジン開発の中核を担う。
二人目のプレゼンターは浅川氏。現在東京大学大学院博士課程にて衛星の推進系の研究に関して発表してもらいました。
小型衛星は東京大学で研究開発が始まり2003年に初めてロシアから打ち上げられました。そこからさまざまな研究が行われ、その中でも浅川氏はスラスターと呼ばれる推進系の研究をしています。現在は固体燃料や液体燃料と種類がありますが、浅川氏の研究は水を使ったスラスター。
水でのスラスターは他の燃料に比べ状態が安定しており、将来の衛星の燃料として注目されています。そして、打ち上げコストが安さ、開発スピードなどから世界的にも大型衛星に加え小型衛星の需要も増加しています。
現在月面探査の中で注目を集めているのが月面にあるとされている水(水氷)です。そしてこの水を使用する衛星のスラスターは将来、月から火星や他の惑星への推進剤としても注目されるかもしれません。
この水スラスターは現在東京大学で開発中の衛星にも搭載するそうで打ち上げが楽しみですね!
「尾崎直哉」
JAXA宇宙科学研究所役職:日本学術振興会特別研究員(PD)
宇宙研にて火星探査チームMMXに所属。火星の衛星フォボス・ダイモスへの着陸衛星の軌道設計を担当し、その他にも月極域探査衛星や深宇宙探査キューブサット EQUULEUSの軌道設計を担当。
三人目はJAXA宇宙科学研究所にて研究者として働く尾崎直哉氏。
現在JAXAが開発した、はやぶさ2と着陸した二機のロボットからの画像の話に始まり、現在研究している火星探査の話をしていただきました。
火星探査ミッションMMXは火星の周りを回る"2つの月"であるフォボス・ダイモスのうち、フォボスに着陸するというミッションです。しかもこのミッションただ着陸するだけではなく、着陸してサンプルを採取した後に地球に戻ってくるというミッション!今まで火星に着陸した探査機や、周回した衛星はありますが地球に戻ってきた探査機はありません。これが成功すれば地球と火星を往復することとなり有人火星探査も見えてきますね!
加えて、このフォボスは火星から約9000kmの位置にあります。だいぶ遠いなぁと思う方も多いかと思いますが、地球に対する月は約380000kmなので近い距離にあるんです。そのため、自然の国際宇宙ステーションとしても検討されているそうです!わくわくが止まりませんね!
「日高萌子」
合同会社Yspace共同代表,慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻 修士1年
宇宙科学研究所技術研修生として研究を行う。月面探査プロジェクト「HAKUTO」のメンバーとして参加。合同会社Yspaceにて宇宙開発をVR技術を用いて促進を行う。
最後にプレゼンしたのはYspaceの日高萌子。現在、慶應義塾大学大学院で着陸システムの研究をする傍ら、YspaceにてVRを用いた宇宙開発を行っています。
現在のYspaceの事業内容をはじめとし宇宙のVRの利用について話しました。宇宙開発というとなかなか一般の人が関わりずらいと思うジャンルかもしれません。しかし将来自分たちが住むかもしれない「月」や未来の月面都市を体験できるとすればどうでしょうか?今は住むことはできないけれど将来実現する未来を少し早く体験できるのがVRでもあるんです!その他にも宇宙開発は危険な試験がたくさんあります。その中でも普段は近づけない場所があるんです。それがロケットの打ち上げに必要な燃焼試験です!燃焼試験VRでは360°カメラを用いて撮影した映像を、目の前でロケットの燃焼試験を見ることができます。このように見るのが困難な実験なども目の前で体験することができるんです!
そして、現在Yspaceは月面のVRマップを制作しています!これは月面探査の際にルートの最適化や着陸シミュレーションなどにも用いられ、ミッションの成功確率を上げるためのアプリケーションになります。このようにYspaceは宇宙開発を促進させるための開発も行っています!
その他にも展示会やイベントも行っていますので随時告知していきたいと思います!
そして最後には現在の宇宙開発をネタに出演者全員でのパネルディスカッション!
いかがだったでしょうか?
今後も「NEXT SPACE」は次世代の宇宙開発をリードする若手宇宙エンジニア・起業家・研究者の為に更なる融合とイノベーションを起こすための "場所" でありつづけます。
今後の宇宙開発を推進させるには若手の力が必要になってきます。
現在宇宙開発企業で働く20代のみなさん、大学で宇宙の研究をする方、
ピッチに出たい人、ボランティアとして参加したい人などご連絡お待ちしております!
最後となりましたが今回のイベントではAOI Pro.、SOOTH両社様に後援していただきました。誠にありがとうございました。額田様からも温かいお言葉をいただき、若手も今をリードする宇宙開発のプレイヤーに負けじと推進していこうと思います!
また次回、さらにパワーアップして来年2019年も「NEXT SPACE」が開催できるよう頑張っていきます!
Yspace